栄養科

栄養指導を積極的に行っています。
腎臓病患者様や透析患者様は食事が制限されます。
そのため、ご家庭でも美味しい食事を作れるように支援しています。患者様ご自身だけではなくご家族にもお話したり、栄養便りやレシピなどを配布しています。また、教育入院も行っています。

腎臓病食は病態によって個人差があります。それぞれの患者様にあわせて食事の提供を行っています。

その他、腎臓病療養指導士の資格を持つ管理栄養士も在籍しています。お気軽にご相談ください。

※腎臓病療養指導士とは・・・
慢性腎臓病(CKD)療養指導に関する基礎知識を有し、過去10年以内に通算2年以上かつ1000時間以上の腎臓病患者の療養指導業務に従事した実績があるものが取得できる資格です。
  • 透析患者様へ

    ①塩分・水分のとりすぎに注意しましょう。
    塩分を多く取り過ぎると、水分が欲しくなり体重増加につながります。

    ➁生の果物や野菜の取り過ぎには注意しましょう。
    生の果物や野菜にはカリウムと呼ばれる栄養素が含まれています。透析患者様はカリウムを尿中へ排出できなくなるため、高カリウム血症になる可能性があります。
  • 透析食のご案内(外来弁当)

    現在、外来の透析患者様は昼食をお弁当で提供しています。

    この日は、端午の節句にちなみ・・・
      ・ちらし寿司
      ・魚のフライ
      ・もやしの炒め煮
      ・マカロニサラダ
      ・柏餅          です。
各科との連携
医療チームの一員として、治療効果が得られる食事を提供できるよう各科との連携を大切にしています。
また、管理栄養士からは患者様個人にあわせた食事のアドバイスや減塩メニューの紹介、カリウムの制限方法など、幅広く栄養指導・相談を行っています。

当院では、手作りにこだわった食事を提供しています。

食べることは生きることであり、私たちが生活していくうえで、大きな力を与えてくれます。食事の重要性をふまえ、栄養科では次のような3つの目標をかかげています。
①安心安全な食事を提供します。
事故がなく安心して食べていただけるようにHACCPに準じた食材の品質管理や温度管理、衛生管理などを徹底しています。

※HACCPとは・・・
 食品等事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因を把握した上で、原材料の入荷から製品の出荷に至る全行程の中で、それらの危害要因を除去又は低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保しようとする衛生管理の手法で、国際的に認められたシステムです。
②おいしい食事を提供します
さまざまな食事制限のなかでも、マンネリ化しない献立作成に努めています。
また、季節にあわせた行事食や手作りのデザートも提供しています。
③治療効果の上がる食事を提供します。
患者様の病態を把握し、より治療効果の上がる食事を提供します。それは、退院後の食事にもつながるもので、“当院の食事”は生きた栄養指導の媒体でもあります。
栄養科より
現在、栄養科では管理栄養士2名、調理スタッフ6名、計8名で担当しています。
日々試作を行い、患者様から美味しいと言っていただけるように努力しています。

お食事ギャラリー

当院が提供している食事を一部ご紹介
腎臓病食や糖尿病食の治療食
エビコロッケ
腎臓病食や糖尿病食の治療食
外来弁当(つくね煮)
腎臓病食や糖尿病食の治療食
冷やし中華
腎臓病食や糖尿病食の治療食
外来弁当 ひな祭り(ちらし寿司・チキンカツ・桜餅)
腎臓病食や糖尿病食の治療食
親子蒸巻き

栄養教室

当院発行の栄養便りより災害時の食事のポイントを紹介します。(2023.9月より抜粋)

①エネルギー不足にならないように 主食をしっかり摂る、保存のできるお菓子を活用するなど、エネルギー補給を。
②適切な水分摂取を 飲水量の目安は一日500mlです。
③カリウムの多い食品に気をつけて 生果物、野菜ジュース、いも類などのカリウムの多い食品は注意しましょう。
④たんぱく質を多く含む食品は注意 通常の透析では、「必要なたんぱく質をしっかりとり、低栄養にならないようにする」ことが大切ですが、災害時に透析治療が行えない場合は、尿毒症の危険性が高まるために注意が必要です。

栄養便り

当院では年4回栄養だよりを発行しています
2024 春号
2024 夏号
2024 秋号

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